学生時代に見た映画に「Onthe Beach」(渚にて)があります。
1959年のアメリカ映画
主演は「ローマの休日」のグレゴリー・ペックでした。
1964年。第3次世界大戦の原水爆による戦闘のため
地球上の北半分は絶滅し、死の灰は南半球にも迫っている。
原子力潜水艦ソーフィッシュ号が到着したサンフランシスコは
死の町と化し、死滅したはずの町から発信されていた無電は
風のいたずらだと判りました。
やがて、オーストラリアの諸都市も次々と死滅し
艦は一路死の海に向かって進んで行きます。
幕切れのやるせない絶望感が
テーマ曲の「ワルツィング・マチルダ」と共に
今もしっかり蘇えって来ます。
最近の世界の動きは
核の恐怖や温暖化による地球の最後の日が
映画でなく現実の問題であると感じないではいられません。
メルケル首相は
「われわれが他国を完全に頼りにできた時代は終わりつつある。
私はそれをこの数日間で経験した。
自らの運命のため闘わなければならない」と言っていますが
この「闘わなければ」はもちろん「武器を持って戦う」
ことでなく北もトランプも含め全人類が
「共通の問題と認識しなければならない」ということだと思っています。