「ゆく河の流れは絶えずして
しかももとの水にあらず
よどみに浮かぶうたかたは
かつ消えかつ結びて
久しくとどまりたる例なし
世の中にある人と栖と
またかくのごとし」
これは「方丈記」の書き出しの部分ですが
NHKの「100分で名著」で鴨長明の「方丈記」をとりあげられ
10月3日に第1回(全4回)が始まりました。
かって、学校で習ったことがあるぞ・・・だれも思うのですが
しかし、この他に何が書かれていたのかはほとんど覚えていない
「1180年、いまから800年前に平清盛が、都を福原に移そうとした」頃のこと
「1177年 安元の大火」「治承の辻風(突風)」「1181年養和の飢饉」
「1185年元暦の大地震」が起きた
これらを「五大災厄」として、そのすざましい有様を約8000字(原稿20枚程度)に
綴ったもので、
その後の一文には
「地震が起きた当初は
人々もこの世のむなしさを述べて
心の濁りも薄まったように見えたが
日々が重なり年が経た後では
地震のことを話題にする人さえ
いなくなってしまった」
と記述されています。
我々が体験している時代と余りにも共通点が多く「知られざる災害文学」
としていま、注目を集めているのだそうです。
放送はNHK Eテレ:「100分で名著」
毎週水曜 午後11時~11時24分
(再放送)翌週水曜 午前5時30分~5時54分
(再放送)翌週水曜 午後0時25分~0時49分